福島県の市区町村の中で、出生率が最も高い地域は福島県 大熊町(66.12‰)です。
ただし、1位の自治体は福島第一原発事故に伴う避難などで人口構成が大きく変化しており、通常の人口動態とは異なる背景を含みます。

福島県内59市区町村の出生率を比較すると、福島県内市区町村の出生率の平均は7.23‰で、全国平均(6.67‰)を上回っています。1位は福島県 大熊町(66.12‰)で、全国平均を上回る自治体は県内では11件と、全体の4分の1未満です。。
出生率と年少人口率、婚姻率をあわせると、家族形成や子育て環境の違いまで読み解けます。
詳しい意味や計算方法は、出生率の意味と見方もあわせてご覧ください。指標の組み合わせの見方では、関連指標との読み取り例も紹介しています。

出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)( https://www.e-stat.go.jp/ )「社会・人口統計体系 / 市区町村データ / 都道府県データ」(総務省)を加工して作成。
※掲載データは公開されている最新2020年の国勢調査の確定値をもとにしており、2025年調査の公表後に順次更新予定です。

福島県の出生率ランキングの見方

福島県の市区町村を対象とした出生率ランキングです。国勢調査の統計データに基づき、県内の自治体ごとの違いを比較できます。

県内ランキングでは、県内市区町村の出生水準と全国平均との差、上位・下位の自治体タイプの違いに注目すると家族形成の実態が見えてきます。

県内で出生が相対的に多い地域

上位には、子育て世帯の流入がある町村や、県内でも婚姻・出産が安定している自治体など、出生率が相対的に高い地域が並びやすい傾向があります。

出生率が低い地域

下位には、若年層の流出が進む過疎地域や、晩婚化・未婚化の影響を受けやすい都市部など、出生率が低い地域が並びやすくなります。

各指標の意味や計算方法は、出生率の意味と見方で詳しく解説しています。 また、 人口統計指標の組み合わせの見方・読み取り例では、指標を組み合わせた読み取り方も紹介しています。

福島県の出生率ランキング概要

出生数と総人口から求めた粗出生率を比較することで、地域ごとの出生の活発さの違いを確認できます。

出生率(粗出生率)は、出生数 ÷ 総人口 × 1000で求めます。ランキング表の右側には出生数も併記しています。

福島県内の市区町村の出生率の平均は7.23‰です。

一方全国平均は6.67‰となっています。

全59市区町村のうち、全国平均を上回る市区町村は11件でした。

県内平均を上回る市区町村は、出生の活発さが相対的に高く、将来的な年少人口の土台が厚い可能性がある地域です。

上位では楢葉町大玉村磐梯町郡山市会津若松市などが入り、子育て世帯の流入がある町村や、県内でも婚姻・出産が安定している自治体など、出生率が相対的に高い地域が並びやすい傾向があります。

下位では広野町平田村金山町三島町檜枝岐村などが入り、進学・就職に伴う若年層の流出が進む過疎町村を中心に、出生率が低い地域が並びやすくなります。

福島県は、いわき市、郡山市、福島市などの主要都市と町村部で出生率の水準が異なります。都市部では出生数自体は多いものの人口規模が大きいため出生率は中位〜下位に位置しやすく、町村部では人口規模の影響で数値が変動しやすい傾向があります。

※対象データ時点は2020年度です。

詳しい意味や計算方法は、出生率の意味と見方もあわせてご覧ください。指標の組み合わせの見方では、関連指標との読み取り例も紹介しています。

福島県の出生率ランキング結果

※棒グラフは福島県内で最も出生率が高い自治体を100%とした相対表示です。

  1. 1位 大熊町 出生数 56人 66.12‰
    66.12‰
  2. 2位 浪江町 出生数 63人 32.76‰
    32.76‰
  3. 3位 富岡町 出生数 55人 25.85‰
    25.85‰
  4. 4位 葛尾村 出生数 8人 19.05‰
    19.05‰
  5. 5位 飯舘村 出生数 17人 12.90‰
    12.90‰
  6. 6位 楢葉町 出生数 37人 9.97‰
    9.97‰
  7. 7位 大玉村 出生数 77人 8.65‰
    8.65‰
  8. 8位 磐梯町 出生数 28人 8.43‰
    8.43‰
  9. 9位 郡山市 出生数 2,301人 7.02‰
    7.02‰
  10. 10位 会津若松市 出生数 797人 6.79‰
    6.79‰
  11. 11位 須賀川市 出生数 507人 6.76‰
    6.76‰
  12. 12位 西郷村 出生数 137人 6.58‰
    6.58‰
  13. 13位 只見町 出生数 26人 6.43‰
    6.43‰
  14. 14位 相馬市 出生数 223人 6.40‰
    6.40‰
  15. 15位 福島市 出生数 1,803人 6.38‰
    6.38‰
  16. 16位 矢吹町 出生数 110人 6.36‰
    6.36‰
  17. 17位 本宮市 出生数 190人 6.28‰
    6.28‰
  18. 18位 鏡石町 出生数 77人 6.25‰
    6.25‰
  19. 19位 二本松市 出生数 320人 5.97‰
    5.97‰
  20. 20位 玉川村 出生数 38人 5.94‰
    5.94‰
  21. 21位 白河市 出生数 352人 5.92‰
    5.92‰
  22. 22位 川内村 出生数 12人 5.87‰
    5.87‰
  23. 23位 新地町 出生数 46人 5.82‰
    5.82‰
  24. 24位 いわき市 出生数 1,935人 5.81‰
    5.81‰
  25. 25位 塙町 出生数 47人 5.66‰
    5.66‰
  26. 26位 湯川村 出生数 17人 5.52‰
    5.52‰
  27. 27位 喜多方市 出生数 241人 5.38‰
    5.38‰
  28. 28位 南相馬市 出生数 312人 5.29‰
    5.29‰
  29. 29位 棚倉町 出生数 70人 5.25‰
    5.25‰
  30. 30位 浅川町 出生数 31人 5.14‰
    5.14‰
  31. 31位 三春町 出生数 87人 5.11‰
    5.11‰
  32. 32位 田村市 出生数 174人 4.95‰
    4.95‰
  33. 33位 鮫川村 出生数 15人 4.92‰
    4.92‰
  34. 34位 中島村 出生数 24人 4.91‰
    4.91‰
  35. 35位 会津坂下町 出生数 73人 4.84‰
    4.84‰
  36. 36位 昭和村 出生数 6人 4.82‰
    4.82‰
  37. 37位 天栄村 出生数 25人 4.81‰
    4.81‰
  38. 38位 伊達市 出生数 277人 4.76‰
    4.76‰
  39. 39位 矢祭町 出生数 25人 4.64‰
    4.64‰
  40. 40位 泉崎村 出生数 28人 4.51‰
    4.51‰
  41. 41位 北塩原村 出生数 11人 4.30‰
    4.30‰
  42. 41位 石川町 出生数 63人 4.30‰
    4.30‰
  43. 43位 桑折町 出生数 49人 4.28‰
    4.28‰
  44. 44位 柳津町 出生数 13人 4.22‰
    4.22‰
  45. 45位 小野町 出生数 39人 4.12‰
    4.12‰
  46. 46位 会津美里町 出生数 76人 4.00‰
    4.00‰
  47. 47位 猪苗代町 出生数 52人 3.84‰
    3.84‰
  48. 48位 南会津町 出生数 55人 3.81‰
    3.81‰
  49. 49位 古殿町 出生数 17人 3.52‰
    3.52‰
  50. 50位 西会津町 出生数 20人 3.47‰
    3.47‰
  51. 51位 川俣町 出生数 40人 3.29‰
    3.29‰
  52. 52位 国見町 出生数 28人 3.24‰
    3.24‰
  53. 53位 下郷町 出生数 17人 3.23‰
    3.23‰
  54. 54位 広野町 出生数 17人 3.14‰
    3.14‰
  55. 55位 平田村 出生数 16人 2.75‰
    2.75‰
  56. 56位 金山町 出生数 4人 2.15‰
    2.15‰
  57. 57位 三島町 出生数 3人 2.07‰
    2.07‰
  58. 58位 檜枝岐村 出生数 1人 1.98‰
    1.98‰
  59. 59位 双葉町 出生数 27人 0.00‰
    0.00‰

棒グラフを見ると、出生率は上位の一部自治体で高く、それ以降は緩やかに低下していく分布となっています。福島県内でも特定の地域で相対的に高い数値が出やすい一方で、多くの自治体では中位〜下位に分布が広がっています。人口規模の小さい自治体では数値が変動しやすいため、解釈には注意が必要です。

福島県の市区町村 出生率推移

福島県の市区町村(ランキング対象)における出生率と出生数が、国勢調査の5年ごとの時点でどのように変化してきたかを確認できます。

出生率 出生数
2020年度 6.12‰ -1.30pt 11,215 -2,980
2015年度 7.42‰ -0.53pt 14,195 -1,931
2010年度 7.95‰ -0.44pt 16,126 -1,412
2005年度 8.39‰ -1.17pt 17,538 -2,794
2000年度 9.56‰ -0.43pt 20,332 -974
1995年度 9.99‰ 21,306
全国の市区町村の出生率推移グラフ

出生率ランキングの総評

全国の市区町村(ランキング対象)における出生率の平均は6.67‰です。

上位には、人口規模が比較的小さく子育て世代の割合が高い町村や、地域内での婚姻・出産が安定している自治体が多く見られます。県内の中核市であっても、全国平均を上回る出生率を示す地域がある点も注目に値します。

一方で下位には、晩婚化・未婚化の影響が強い市や、若年層の流出により親になる世代そのものが減少している過疎地域が並びます。出生数の少なさは、必ずしも子育て環境の悪さだけを意味するわけではありません。

出生率は年少人口率や婚姻率とあわせて確認すると、県内の家族形成や子育て環境まで読み解けます。※人口規模が小さい自治体ほど出生率の変動が大きくなる点にも注意が必要です。